MediaMath創業者兼CEOのJoe ZawadzkiとIBMのチーフデジタルオフィサーのBob Lord氏は1年前、DMEXCOにてマーケティングの将来像を語り合いました。彼らのビジョンは、ブランドエンゲージメントの可能性を最大限活用することを長年阻んできた課題を解決し、マーケターが顧客に愛されるようなマーケティングを実現できるように支援することでした。約20年前に構築されたピクセルやリダイレクトなどの技術や、スムーズに動作しないワークフロー、サイロ化されたデータなどの課題は、消費者にパーソナライズされた広告を提供したい企業の妨げとなっていました。DMEXCOで両社は、AIを活用したマーケティング技術を使用し、エンドツーエンドのカスタマージャーニーとペイドメディア及びオウンドメディアを一つに結び付け、共同で広告業界を改革することを約束しました。

これは容易な挑戦ではありませんでしたが、過去1年間でIBM Watson MarketingとMediaMathは大きな進展を遂げました。両社は、業界のインサイト、データサイエンスの専門知識、ソフトウェア開発力を蓄積し、既にマーケティングに成果をもたらしているAIとクラウドインフラストラクチャの技術を活用した製品を構築しました。

MediaMathは、過去11年間にわたってマーケターと消費者をより効果的に結びつけるため、技術の革新と透明性の促進に力を入れ、消費者のニーズと希望に応えながら計測可能で有意義な体験を提供することで信頼を保持してきました。MediaMathはIBM Watson Marketingをパートナーと迎えられることを大変嬉しく思っています。これまでの取り組みについてのアップデートをお届けしましょう。


近日発表:IBM Media Optimizer

MediaMathとIBM Watson Marketing は共同でWatsonのインテリジェンスを活用したマーケター向けのオープンプラットフォームを形成し、スケーリングされたブランドに安全な広告在庫、専用データ、業界トップのトレーニングおよびサポートを提供します。両社の共同技術により、マーケターは、オーディエンスが望む最適なタイミングで適切なメッセージを、事業の成功のために必要なスケールで伝えることができます。初期のテストでは、平均35%超のパフォーマンス改善が見られ、入札勝率は約70%上昇しました。*

これらは、実際のマーケターの方々が達成した実績です。消費者体験とプログラマティックマーケティング活動の改善によってより良い決断を下せるようになり、全体的な成功につながるのです。

実際に構築中の製品についてもう少し説明しましょう。(詳しくはIBM Watson MarketingとMediaMath のAdvertising Week New Yorkでのプレゼンテーションをご覧ください。)

  • MediaMathのテクノロジーを搭載したIBM Media Optimizer:MediaMath TerminalOneプラットフォームと接続し、Watson Marketingのスタックとシームレスに連携するDSPとDMPソリューションを実現しました。これこそ、アドテクとマーテクが完全に融合したソリューションであると言えるでしょう。これは以下のような機能を備えています。
    • Intelligent Bidder: Watsonのインテリジェンスを搭載したIntelligent Bidderを使用することで、マーケターはセンチメント分析から天候パターンなどの無限にある属性を無制限に優先し、キャンペーンを最適化することができます。
    • Universal Behavior Exchange (UBX): UBXはWatson Marketingの製品とMediaMathのDSP/DMPプラットフォーム間でオーディエンスとイベントデータの双方向転送を可能にし、アドテクとマーテクのソリューション間で統一されたユーザーIDを作成します。

これらはまだほんの一部であり、これからも様々な展開があります。このアップデートの詳細については、IBM Watson MarketingとMediaMathのAdvertising Weekニューヨークプレゼンテーションをご覧ください。また、弊社からこの件に関する最新のアップデートを入手するには、www.mediamath.com/ibmにてご登録ください。

IBM Watson MarketingとMediaMathのパートナーシップのある世界を、想像してみてください。

* 出典IBM Watson顧客エンゲージメント2018年