MediaMath(メディアマス)、2020年末までに100%アカウンタブルでアドレサブルなデジタルメディアのサプライチェーンを構築するとコミットした。中心となるエコシステムパートナー:Rubicon Project、参加企業: 動画およびCTV/OTTのリーダー企業のTelaria、Acoustic、Akamai、Business Insider、Crackle Plus、Havas Media、IBM Watson、Inscape/Vizio、IRIS.TV、News Corp、Octopus Interactive、Oracle Data Cloud、Publishers Clearing House、White Ops

大手広告主向けの独立系アドテクカンパニーで世界的リーダーであるMediaMath(メディアマス)は本日、2020年末までに100%アカウンタブルでアドレサブルなサプライチェーンを実現することを約束し、デジタルメディアサプライチェーンの健全化に取り組み、過去12年間に渡り、目指すべき方向性もなく、急速に発展したデジタル広告業界の誤りを正すことを公約しました。“SOURCE by MediaMath”と呼ぶ取り組みを立ち上げ、これは大手広告主や広告代理店が負担を減らしながら、デジタルマーケティングによる強力な成果を取り戻せるようにすることを目的とした、業界にとって大きな進展です。デジタル広告業界は、アカウンタブルでアドレサブルな環境と、ブランド、広告代理店、コンテンツオーナー、テクノロジープロバイダーの利害が一致した健全な環境を構築する必要があります。この公約は今朝、フロリダ州オーランドで開幕したANA Masters of Marketing Weekで発表されました。

MediaMath CEOであるJoe Zawadzkiは次のように述べています。「MediaMathは、マーケティングの方向性を改善するために動き出しました。残念ながら、デジタル配信インフラストラクチャを構築した当時に業界が掲げていた純粋な志(こころざし)は、不正、無駄、無意味と化してしまいました。良質な広告ではなく、大量の広告が制作されるようになり、純度や透明性が極めて高く、品質の高い広告を供給する価値は大幅に低下してしまいました。プログラマティック広告業界を開拓した企業の1社として、この状況を正すために立ち上がらなければならないと感じています。」

Zawadzkiは、さらに次のように述べています。「要するに、大手広告主側は、消費者との直接的な関係を構築することや深耕することに注力できず、エコシステムの崩壊によって発生したオペレーションやサービス上の負担に対処することに多くの時間が割かれています。サプライチェーンの構造改革によって、広告主や自由なクリエイティブの成長と正常な創作活動を促し、その結果、すべての当事者の利害が一致した、信頼性の高いエコシステムを実現する必要があります。」

“SOURCE by MediaMath”は、次の特長を持ち、大手広告主や広告代理店をメディアの元の純正の状態に近づけます。

●アカウンタブル(説明責任):実際のメディアの実際のインプレッション数を伝えることを意味します。信頼の置けるコンテンツオーナーから始まる、透明性が高く、不正のないサプライチェーンが実現されることで、広告主側は、そのメカニズムやコスト、現実型の取引条件、また、広告業界における各種側面の仕組みを改善できるサプライチェーン関連技術の基準について、完全に把握することが可能になります。

●アドレサブル(アドレス可能):広告主が、実際の広告を使い、実際の人に大規模にリーチできることを意味します。プライバシーや消費者の信頼を常に優先しながら、PC、モバイル、テレビ全体でポータブルな共通のユーザーIDに基づき、ブランドユーザーと見込み客の特徴や、より多くの対象オーディエンスに働きかけるための方法について、一元的な検証を行うことが可能になります。実質的に、サプライチェーン全体の兆候を読み取ることで、コンテンツオーナーと広告主がそれぞれのニーズをより効果的に伝え合い、明確な目標に合意することが可能になります。

●AIベース:データクリーニングにAIの力を取り入れることで、負担は減らしつつ、結果につながる方法で、膨大なデータから有意義なインサイトを導き出し、実際の傾向を探ることが可能になります。AIを利用することで、迅速な、質の高い判断を下すことが可能になります。ただし、機械学習を意図通りに機能させるためには、良質なデータが不可欠です。不良なデータを投入し、使えない結果を導くことはもう終わりにしましょう。AIによって、よりクリーンなサプライチェーンを実現し、広告代理店、広告主、コンテンツオーナーに、信頼性が高く、実践的なリアルタイムのデータを提供することが可能になります。

コンテンツオーナーやテクノロジー企業が協力して“SOURCE”エコシステムを構築することで、サプライ経路のメカニズムやコストが完全に解明されるだけでなく、業界に新しいインフラストラクチャや取引条件が生まれます。MediaMathは6月、直接的で透明性の高いデジタル配信インフラストラクチャを構築するためRubicon Projectとの提携を発表しました。

ストリーミングTVが成長し、従来型テレビやデジタル予算の大部分を獲得したことで、“SOURCE”エコシステムは初めて、アカウンタブルでアドレサブルなデジタル配信のあらゆるメリットに、テレビという最大画面が支配する注目度の高さを融合させた、真のプログラマティックテレビの在り方を定義することができました。MediaMathは、大手動画パブリッシャーを最適化する総合型ソフトウェアプラットフォームの市場リーダーであるTelariaとの提携を通じて、売り手と買い手を有意義な技術で連結し、二者間の取引を強化することで、全てのインプレッションのアカウンタビリティや計測を可能にするだけでなく、デジタル動画とコネクテッドTV分野全体で、最高品質のアドレサブルなターゲッティングやリーチ拡大を実現します。この新構想は、2018年に開始された、業界をリードするTelariaの透明性プログラムにも基づいています。

MediaMathエコシステム担当グローバル責任者であるJeremy Steinberg氏は次のように述べています。「“SOURCE”は、サプライチェーンの健全化に対するMediaMathパートナーのコミットメントと共通の理念に支えられた、業界全体の動きです。MediaMathも、パートナーの取り組みに関わる経済的側面を改善するための努力を惜しみません。これまで余りにも長い間、コンテンツオーナーには自社のアセットの品質を守る理由がありませんでした。“SOURCE”は、世界中のユーザーとのエンゲージメントを可能にし、その信頼を獲得するという共通の目標の下、広告主、広告代理店、コンテンツオーナーを一様に、対等な立場に戻します。」

“SOURCE by MediaMath”によって、広告主と広告代理店にとって、完全にアカウンタブルなメディア環境と完全にアドレサブルなオーディエンスが実現されます。アカウンタブルとアドレサブルが共に実現された環境では、投資利益率(ROI)が上がるだけでなく、同じ結果を達成するために必要な広告主や広告代理店の負担も軽減されます。このような環境は、コンテンツオーナー、バイヤー、テクノロジーパートナーも含むサプライチェーン全体で、より良い交渉を実現するためのインサイトや能力にも影響します。

“SOURCE by MediaMath”は、MediaMathとWhite Opsの提携にも拡大されています。6月に発表されたこの提携によって、世界の大手広告主、広告代理店、コンテンツオーナーは、SIVT(Sophisticated Invalid Traffic;不正を目的とした悪意あるボット)の購入から守られます。White Opsのボット対策プラットフォームは、あらゆる精度のボットを検知し、それを防ぐことで、広告エコシステム全体に透明性、信頼性、アカウンタビリティを実現します。

“SOURCE by MediaMath”によって、メディアパフォーマンスに新たな世界的基準が定められます。広告主や広告代理店は、アドレサブルでアカウンタブルなオーディエンスへのリーチを求める精選された市場によって実現された、品質が高く、高度に精選されたサプライチェーンを活用し、エンゲージメントを大幅に改善することができます。

MediaMathによる“SOURCE”に関するより詳しい情報はhttps://www.mediamath.comから確認できます。

■エコシステムパートナーからのコメント
Rubicon Project バイヤーチームグローバル責任者 Adam Soroca氏:
「“SOURCE”の立ち上げにより、より透明で簡素化されたインベントリー(メディア在庫)への直接経路を提供することで、プログラマティックなサプライチェーンを再構築し、MediaMathとの協業がさらに拡大していくことを大変嬉しく思います。私たちは、Publishers Clearing HouseやNews Corp.など、とても価値のある大手媒体社と長期にわたる関係を築き、クリーンで効率的なインベントリー(メディア在庫)へのアクセスに関して広告主を支援することに注力しています。」

Telaria CEO Mark Zagorski氏:
「広告主は、費やすコスト全てを無駄にせずビジネスの成長と影響力を生みだすために、より高い透明性を求めています。私たちは兼ねてより、従来のメディアからデジタル、CTVへの費用シフトを促進するため、プログラマティックエコシステムのより進んだ透明性を向上してきました。独立したテクノロジープラットフォームとして外部との交流が乏しく、衝突が無く、透明性も不足しているウォールド・ガーデンではなく、パブリッシャーが、両者にとって最適な利益をもたらす方法で、最も効率的かつ効果的な広告体験を主要広告主に提供できるようにすることが、私たちの唯一の使命です。」

Havas Media Group EVP兼プログラマティック担当責任者 Andrew Goode氏:
「私たちの顧客(広告主)は、メディアサプライチェーンを完全にコントロールするためのカスタマイズやキュレーションオプションを兼ね備えた、より高度なアプローチをプログラマティック広告に求めています。私たちにとって完全なコントロールとは、財務的かつ運用的な選択のできる能力を有しているかということです。“SOURCE”へのサポートを通じたMediaMathとのパートナーシップ拡大によって、顧客に代わり柔軟なエコシステム内のイノベーションと進化の継続を確かなものにします。」

Acoustic CEO Mark Simpson氏:
「マーケッターや広告主は広告の不正を見つけては正すといった闘いを続けねばならず、結果、効率の低下やブランドリスクの増加に大きく影響しています。MediaMathと“SOURCE”のような連携は、業界水準がより高まり、結果、透明性の向上、利益向上の大きなサポートとなるでしょう。」

Akamai メディアプロダクト・マネージメントディレクター Shawn Michels氏:
「世界をリードするデジタルパブリッシャーの多くと協業している弊社は、効果的かつ価値あるプログラマティック広告の課題と複雑さを、いやというほど認識しています。私たちは、業界に厳格な基準を持ち込むというMediaMathの取り組みを100%支持しています。」

Business Insider SVP – プログラマティック&データストラテジー担当責任者 Jana Meron氏:
「新しい強力なソリューションでMediaMathと協業し、エコシステムの透明性と信頼性をより高められることを嬉しく思います。事実、私たちはサプライチェーンを公正に保つためのあらゆる業界努力をサポートします。弊社の目標は、広告主が支払い金額に応じた利益を確実に受け取れるようにすることです。“SOURCE”は私たちのインベントリー(メディア在庫)全てに透明性とアカウンタビリティを提供するという私たちの使命の助けとなるでしょう。」

Crackle Plus EVP – 広告営業担当責任者 Darren Olive氏:
「Crackle Plusは強化したプログラマティック機能を開始するにあたり、AVODや地上波テレビのパブリッシャーポートフォリオ全体に対する当社のストリーミングビデオへ、レイヤーコントロールと透明性を付加してくれるMediaMathと協業できることをとても嬉しく思います。私たちの広告パートナーは、コネクテッドテレビがオムニチャネルマーケティングプランの主要要素になっていくにつれ、プレミアムな長時間動画でのアドレサブル広告の料金が徐々に上昇していくことを認識することが重要です。透明でアカウンタブルな買い手と売り手のつながりは、私たちの2020年の戦略の重要なトピックとなるでしょう。」

IBM Watson Advertising 最高営業責任者 Jeremy Hlavacek氏:
「IBM Watson Advertisingは、長年にわたり、イノベーティブかつ信頼性がありブランドにとって安全な広告ソリューションを顧客に提供するという責務があります。私たちはMediaMathの“SOURCE”エコシステムに勇気づけられました。これは、ターゲット顧客との最適なエンゲージメントに対し、公正なインベントリー(メディア在庫)をブランドに提供することを目的としているからです。」

IRIS.TV 共同創業者 兼 最高執行責任者 Richie Hyden氏:
「コンテンツ所有者(媒体社)が、大切な顧客が喜ぶ最高品質なユーザー体験を提供しつつ収益を最大化することがIRIS.TVの使命です。これには、コンテキスト的に適切かつブランドにとって安全な広告体験が不可欠です。同じチームとして、より透明で効率的かつインテリジェントなプログラマティックサプライチェーンに貢献できることを楽しみにしています。」

News Corp SVP – プログラマティックグローバル担当責任者 Christopher Guenther氏:
「透明性という言葉を盛んに聞くようになりましたが、未だ業界の標準とはなっていません。“SOURCE”に参加し、プログラマティック広告を本来の意図に沿って、効率的かつ効果的なメディア購入の形にするという、共通の信念、責務において貢献できることを大変嬉しく思っています。最終的に、データ、インベントリー(メディア在庫)、フィードバックループの透明性が業界を前進させる力であり、私たちのパートナーのコストパフォーマンスを最大限に上げることができるようになるでしょう。」

Octopus Interactive 創業者兼CEO Cherian Thomas氏:
「急速に成長しつつあるDOOH(デジタル屋外広告)エコシステムのイノベーターであるOctopusは、重要な購買要件に合致することに注力すると同時に、支出がスムーズに使われるようにしています。新しい街に進出してライドシェアの車両にデジタルスクリーンを設置することで私たちの存在感が増すにつれ、買い手側と売り手側の両方でのイノベーションが極めて重要になってきています。完全に透明性でアカウンタブルなサプライチェーンを構築するMediaMathに協力できることを、私たちは大変嬉しく思っています。」

Publishers Clearing House 戦略的パートナーシップ担当責任者 Chris Moore氏:
「質の高いコンテンツとリアルなエンゲージメントを行っている全てのパブリッシャーは、公正で透明性なプログラマティックサプライチェーンの既得権益を持っています。私たちの直接のパートナー全てから信頼を得ることに誇りを感じており、デジタルメディアのインフラストラクチャの信頼性を回復するという“SOURCE”の取り組みを称賛します」

Oracle Data Cloud VP – パートナーシップ担当 Chris Langel氏:
「私たちはMediaMathと協業して、広告主や広告代理店にキャンペーンのパフォーマンスの透明性を、狭い意味ではビューアビリティーについて、より広くはメディアの質やエンゲージメントのため、Moatを通じて提供できることを大変嬉しく思っています。MediaMathと同様、Oracle Data Cloudは当社の顧客にブランドの安全性と最適なパフォーマンスを推進するための計測を行う最高のツールを提供することに注力しています。」

VIZIO関連会社Inscape – セールス&マーケティング シニア・バイス・プレジデント Jodie McAfee氏:
「完全に透明でアカウンタブル、アドレサブルなサプライチェーンを構築するというMediaMathの取り組みで、パートナーを組めることを私たちは大変嬉しく思いますし、称賛に値することだと考えています。Inscapeの業界最高のテレビ視聴データとMediaMathのデバイスグラフの組み合わせにより、マーケッターはオンラインおよびオフラインのメディア支出と露出との関係性を検証するのに役立つでしょう。 ビジネス成果を安定させることのできる、メディア市場で強力なツールとなります。」

White Ops 共同創業者 兼CEO Tamer Hassan氏:
「本日のMediaMathの発表は、業界のリーダーがパートナーとの協業の中で自らの役割を明確かつ牽引し、広告の健全性を確保するという素晴らしい事例です。White Opsは不正な活動を検知するために、人が関与しているものと高度なボットによるものを区別するために膨大な措置を講じており、MediaMathの取り組みをフルサポートすることが可能です。ボットの不正はサイバーセキュリティの問題であり、計測の課題ではありません。また、脅威が進化する中、私たちは、MediaMathや“SOURCE”エコシステムのような、パートナーを脅威から正攻法で保護するためのダイナミックでより高度なソリューションを提供し、より迅速にイノベーションを進めてまいります。」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000029545.html